本演習は基礎学習、論文研究、修士論文の指導に区分できる。基礎学習を行う一年次の前期では、企業経営で重要な役割を担う企業会計、ならびに関連する経営管理や法律の基礎を学習する。一年次の後期には、日本語文献および英語文献から抽出した企業会計の基礎的な論文を精読する。年明けの一年次の一月には修士論文のテーマを決定し、論文作成をスタートする。二年次の夏休み明けに修士論文の一回目草稿を提出する。最終学期である二年次後期は草稿をブラッシュ・アップして修士論文に完成する。
一年次の後期以降に英語文献を多用するので、一年次の夏休み明けまでに日本語文献で企業会計領域の専門知識を充分に修得しておくように願いたい。研究課題の候補として日米の多国籍企業の会計管理のあり方や会計報告・開示制度に関する比較研究をあげておく。
なお、上埜進著、2001、『管理会計:価値創出をめざして』、税務経理協会および上埜進著、1997、『日米企業の予算管理(増補版)―比較文化論的アプローチ―(増補版)』、森山書店は必読である。あとは、学習の進行に合わせて適宜指示する。また、米国CPAをめざす人は一年次の夏休みにはKieso, D. E, J. J. Weygandt and T. D. Warfield, 2001, Intermediate Accounting, John Wiley & Sons, Inc(テキストページ数1,439)に取り組んで頂きたい (2002年度 後期大学院演習 )。 |