上埜進研究室

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2010.3 Sweden Visit
2010.11 Taiwan Visit
2010.7 US.Visit (AAA)
2010.6 台北訪問
2009.8 US. Visit
2008.12 北京訪問
2008.11 台北訪問
2008.8 US. Visit (AAA)
2008.2 Canada Visit
2007.8 US. Visit (AAA)
2007.7 China Visit(APMAA)
2006.10台北訪問
2006.8 US. Visit (AAA, DC)
2006.1 US. Visit Clearwater
2005.8 US. Visit 西海岸  
2002. 4/1-4/14 ネブラスカ便り
2002. 4/15-4/30 ネブラスカ便り
2002. 5/1-5/12 ネブラスカ便り
2002. 5/13-5/31 ネブラスカ便り
2002. 6/1-6/15 ネブラスカ便り
2002. 6/16-6/30 ネブラスカ便り
2002..7/1-7/15 ネブラスカ便り
2002. 7/16-7/31 ネブラスカ便り
2002. 8/1-8/31 ネブラスカ便り
2002. 9/1-9/19 ネブラスカ便り
2002.1 US Visit: Austin
2000.2 US Visit(B-Schools) 
2001 Chapel Hill滞在(AAA) 
2001.2 US Visit (B-School)
1999.3  US Visit(B-Schools)
1999.2 US Visit (Internship)
1998.2 Malyasia (平生基金)
1990.6 Taiwan (中山大学)

 

 

  


上埜 進のアメリカ会計学会参加記
      (in New York; 7/31-8/9, 2009)

 

7/31

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ヤサカ関空シャトルが予定より早く13.00に京都自宅に来る。乗客はジョンズホプキンス大学のフェローの女性と二人だけ。話している間に関空に到着。ラウンジ飛鳥で待ち、定刻に搭乗。

UA886(KIX17.10-SFO11.07) UA10 (SFO-NYC(JFK)21.29)

ビジネス・クラスでのSFOへの機中は、大阪府立成人病センターの東山聖彦呼吸器外科部長と会話が弾む。定刻にSFOに到着するも、12.40発の UA10は発着が順延になり、15.30SFO を離陸。JFK23.40に着陸。日も変わった0.15にホテルのシャトルを捕まえ、0.30 Doubletree Hotel JFK Airport に到着。チェックインカウンターが50人ほどの宿泊客で混んでおり、1.20にやっと部屋に。バスルームの蛍光灯が切れており、修理を頼むも、多忙なのと真夜中であることでもありフロントはカラ返事。 暗い中でシャワーをとり、1.40に就寝。最悪の一日といった気持ち。
 

8/1

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AAA(米国会計学会, Hilton New York
9.30
に起床。食事に行く。ビュッフェ・スタイルで$19。ただし、ウエイトレスもおらず、食事内容も最悪。Doubletree Hotelに対して持ってきた長年の よいホテルといったイメージがくずれる。
11.45
にホテルをチェックアウトして、JFK空港に戻り、シャトル からタクシーへと乗り継ぎでHilton New York13.30にチェックイン

 夕刻にAAA年次大会の登録会場へ行き資料をもらう。小西範幸教授(青山学院大学)Prof. Brocher(University of North Carolina)と会う。また、同じく出会った松本祥尚教授(関西大学)、山地範明教授(関西学院大学)、福多裕志教授(法政大学)とでレストラン 「いろは」にて夕食として寿司定食をご一緒する。ホテルに戻り、小橋哲教授(名古屋商科大学)のご一家(含むUCLA留学中の長男夫婦)に会う。また、Prof. Ken Merchant (University of Southern California)ご一家、In-Ki Joo(Yonsei University), Prof.Heufner(SUNY at Buffalo), 高田知実教授(神戸大学)に挨拶する。

ホテルから数ブロックのセントラルパーク近辺まで散策。

22.00にベッドに。

8/2

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AAA(米国会計学会, Hilton New York

1時過ぎから目が覚め、うとうとしながら6時に起床。身支度を整え、8時からのMorning Workshop: Fair Value Accounting: Lessons from Practiceに参加。

8:00 AM – 11:00 AMMorning Workshop 24: Fair Value Accounting: Lessons from Practice($90) Detailed examination and exploration of how companies have applied Statement 157: Fair Value Measurements. Discussions on what we've learned and how we, as educators, can effectively integrate Statement 157 in our classroom materials. Presenter: Frank Beil, University of Minnesota

 SFAS No.157を基本においた公正価値会計についての技術的な解説であった。具体的には、Fair value hierarchyvalue in use vs. value in exchange cost approach vs. income approach DCF models & Residual Income model(Excess Earnings Model)などについて説明があった。私からは、資産負債アプローチと公正価値会計についての関係、また、公正価値会計の帰結 である包括利益の情報として有用性について、質問した。彼は私の意見に同意するだけで、独自の見解を用意できないようであった。このセッションに参加していた法政大学の川島健司准教授とシェラトンホテルでランチを共にした。雨降りで、午後からはホテル内でExhibits(図書)の陳列 を見る、パソコンのメールチェックをするなどした。

5:30 pm – 7:00 pmEarly Bird Reception/Dinnerでは、小橋教授一家、山地範明先生、杉本徳栄先生(関西学院大学)と話した。その後、法政大学の福多教授、川島准教授と日本食店で夕食を共にした。就寝は11.50
 

8/3 ()

AAA(米国会計学会)Hilton New York

3.00に目が覚め、そのままベッドに。5.30にシャワーを採る。

6.45 am – 8:15 amTeaching, Learning and Curriculumのビジネス・ミーティングに参加。
8:30 am – 9:45 amOpening Plenary Sessionで、
David Walker氏(President, Peter G. Peterson Foundation)による講演。テーマは、Improving Fiscal Transparency and Making Tough Choicesで、米国の財政赤字についての話が中心。小橋教授と一緒に聞く。
 
10:15 am – 11:45 am〕日本からメールで連絡を取り合ったStathis Gould氏(Senior Technical Manager, Professional Accountants in Business Committee,IFAC) がパネリストを務めるFoundational Principles for Management Accountingに参加。Moderator Larry White氏(RCA Institute; Panelists)。IFACexposure Draftを出すときなどの日本の窓口になる旨を伝達。明治大学の鈴木研一教授や東北学院の佐々木郁子教授(東北学院大学)なども参加。

12:00 pm – 1:45 pmManagement Accounting Sectionのビジネス・ミーティングに参加。今年度はProf. Otley (イギリス)がセクション会長(Chairman of the MAS)を務める。Professor Ella Mae Matsumura(松村教授、University of Wisconsin, Madison)と同席。Prof. Otleyの著書(Accounting for the Human Factors)を翻訳しているので、そのことを含めて彼に挨拶する。

2:00 pm – 3:30 pm Fair Value Accounting: SFAS 157 & 159のセッションに参加。欧州と米国の公正価値会計の導入の状況を知る。以下のいずれの報告もよかった。
Value Relevance of FAS 157 Fair Value Hierarchy Information and the Impact of Corporate Governance Mechanisms.Chang Joon Song(Virginia Polytechnic Institute and State University) Wayne B. Thomas(The University of Oklahoma) Han Yi(The University of Oklahoma)
Perceptions of CFOs of U.S.-Based Companies toward Fair Value Accounting Option and International Financial Reporting Standards Shirley June Daniel
( University of Hawaii at Manoa) Hamid Pourjalali(University of Hawaii at Manoa) Eric Wen(University of Hawaii at Manoa)
Accounting Choice and the Fair Value Option.Katherine Guthrie
( College of William & Mary) Jim Irving(College of William & Mary) Jan Sokolowsky(University of Michigan)

4:00 pm – 5:30 pm 「FASB-IASC-SEC Update」というタイトルでパネル・ディスカション。Terry D. Warfield(University of Wisconsin)が司会、バネリストは、Mary Barth(Stanford University)James Kroeker(U.S. Securities and Exchange Commission)Thomas Linsmeier(Financial Accounting Standards Board)であった。SEC, FASB, IASBへの代表者がバネリストであり、財務報告の改革への取り組みの生の説明を聞けた。

6:00 pm – 7:30 pmEarly Birds Receptionに参加。Prof. K.H.Chen(Univsrsity of Nebraska)Prof. Lin(University of Southern California) Prof. Rong (National Taiwan University, 台湾大学)、小橋先生、平松一夫先生(関西学院大学)、小西先生などと話す。

9 p.m. to 11 p.mL. Gordon Marty Loeb両教授主催(University of Maryland)によるJournal of Accounting of Public Policy (for which I am the Editor-in-Chief) のEditorial Board membersreceptionに招待される。Prof. Shyam Sunder, Professor Otley夫妻, Professor Susan Haka, Professor Birnbergなどが招待されていた。

 

 8/4

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AAA(米国会計学会)

3.00に目が覚め、そのままベッドに。5.30にシャワーを採る。

7:00-8:15amIMA Academic Breakfast (7:00-8:15am in Mercury Ballroom in the Hilton)に参加。Hwei-Cheng Wang (Alabama A&M University、台湾大学出身)と同席。

8:30 am – 9:45 amTuesday Plenary Session 小橋教授と一緒に聞く。
Speaker:
Sir David Tweedie, Chairman, International Accounting Standards Board
The Financial Crisis and Regulatory Arbitrage – A real-world stress-test of accounting standards
Outstanding Accounting Educator Award
Linda Smith Bamber

10:15 am – 11:45 am〕シェラトンで開催された次のセッションにでる。

@4.3 IFRS in the United States? A Research Analysis of Economic and Policy Considerations
Moderator: Tom Linsmeier, FASB
Luzi Hall, University of Pennsylvania
Ray Pfeiffer, University of Massachusetts and former FASB Research Fellow
Peter Wysocki, Massachusetts Institute of Technology

12:00 pm – 1:45 pmLuncheon (ticket required)で岡野浩教授(大阪市立大学)に会う。また、平松、山地、小西、松本教授とテーブルを同席する。
Speaker:
John Christensen, Presidential Scholar; President, European Accounting Association,Accounting Errors - Errors of Accounting;
 Deloitte Wildman Medal Award 
Mary E. Barth, Leslie D. Hodder, and Stephen R. Stubben. "Fair Value Accounting for Liabilities and Own Credit Risk," May 2008 issue of The Accounting Review

2:00 pm – 3:30 pmInternational Standards: On the Road to Convergenceに出席する予定であったが、睡魔が襲い、とりやめて昼寝をする。
4:00 pm – 5:30 pm
Hodgkinson (ICAEW)
Financial reporting and financial
 stability: part of the problem or part of the solution?のセッションに参加したが、 やはり眠くて、最後の質疑応答が始まるまで、うとうと、してしまった。

18.00 -19.00Prof. Frederick Lindahl氏(Jorge Washington University)とホテルのバーで話し込む。話題は、Fair value accounting、私の秋の統一論題報告についての見解の開示から、F22戦闘機の購入問題といった日米関係にも及ぶ。

19.30-23.00  DinnerDinner with Paul Scarbrough(Associate Professor of Accounting,Brock University)
 ホテルから1ブロック先にあり、現代美術館MOMAの向い 側にある上着の着用を要求される高級レストラン( Prof.Scarbroughの奥様が推薦されたとのこと)に招待を受ける。前菜からデザートまでのフルコースで教授は$400を支払った模様。話が弾み、 先般アレンジしてあげた東京での彼らのセミナーの状況、彼らの研究の現況、教授のActor’Network Theoryの勉強の状況、アルバータ大学のProf. Cooperとの共同論文 、私の科研費研究の概要説明などに及ぶ。さらには奥様が近々博士号を取得される話、また、奥様が大変なグルメイであり、ご家族で高級レストランだけでなく、自然食の料理店巡りにも興味があることをうかがう。さらに、1990年前後の早稲他大学滞在時の話など、23.00まで話し込む。

24.00に就寝。
 

8/5

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AAA(米国会計学会)参加

3.00に目が覚め、そのままベッドに。5.30にシャワーを採る。

8:30 am – 9:45 amWednesday Plenary Session
Speakers:
Marc Epstein, Distinguished Research Professor of Management, Rice University, and Mindy S. Lubber, JD, MBA, President, Ceres; Director, Investor Network on Climate Risk Sustainability: Measuring and Reporting Social and Environmental Impacts for Internal and External Decisions and Accountability

10:15 am – 11:45 amInternational Evidence on Value Relevance of Accounting Information

12:00 pm – 1:45 pmLuncheon (ticket required)
Speaker:
次年度会長のNancy BagranoffAAA President-Elect)による講演をThought Leadership in Accounting: Then and Nowを聴く。
眠くて昼寝をとる。

5:30 pm - 6:00 pmRefreshments and Raffle Drawing。小橋先生一家、中島真澄先生(Converse College)と一緒。

ニューヨーク滞在最終日なので、Broadway近辺まで1時間余り を散策する。

10時に就寝 。
 

8/6

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2.00に目が覚め、そのまま仕事を。再度、休み、8.30にシャワーを採る。
ホテル請求書が$400以上もオーバーチャージされており、フロントに訂正を申し出る。

11.20
にチェックアウトしてシャトルバンにてJFK12.00に到着。なお、判明したことは、ビジネスクラスにアップグレード済みのUA15(NYC(JFK)14.45-SFO18.27)が機体の故障で飛行がキャンセルになっていたこと。次のフライトであるUA863(NYC(JFK)17.20-SFO21.02)は満席のため、エコノミーでスタンバイのステータスとなる。なお、マネジャーを呼び出して交渉の末、レッド・カーぺット・クラブの使用を認めさせ、インターネットの無料使用カードももらう。いずれにしても、こうした場合の米国企業の現場従業員の対応は、権限が委譲されていないこともあり、不親切である。 UA863の、機内ではしばらく寝てから、夕食の弁当を$9で購入して食する。定刻より30分早くSFOに到着して助かる。バートにてホテルへ。Hotel Nikko San Francisco21.30にチェックイン。従業員に日本人はいないが、気持ちが落ち着く。部屋も清潔である。洗濯等をして24.00に就寝。
 

8/7

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3.00に目が覚め、横になっている。再度、休み、7.00にシャワーを採る。
8.30-9.10
までANZUにて朝食Buffetを。
10.30
からサンフランシスコ近代美術館へ。近代美術館としてはニューヨークに次ぐ全米第2位の規模を誇り、収蔵するコレクションの数は、絵画の約4000点を含めて15000点を超える。ピカソ、マチスなど20世紀の巨匠の作品から、地元カリフォルニアのアーティストの作品まで幅広く展示。また、写真やビデオ、テレビを使ったメディアアートのフロアもあった。抽象画ばかりで、写真展もしていたが興味が湧かなかった。 

13.20にバス・ツアでシリコンバレーを通り、サンノゼにあるビクトリア調の大豪邸であるWinchester Mystery Houseにでかける。18.30に戻る。

銃で財をなしたウィンチェスター家のサラ・L・ウィンチェスター(Sarah L. Winchester )が夫を亡くし、子供を亡くし、占い師に傾倒するようになり、その占い師がこのままではあなたも死ぬ、長生きしたければ家を増築し続けなさいと言ったという。4ヶ国語を話せた才女であった彼女は、当時1のプライベート学校を卒業して、ウィンチェスター氏と結婚した。死ぬまで増築し続けており、中はとてつもなく複雑なつくりをしている。部屋数は160、金銀のシャンデリア、ティファニー製のアートガラス窓がとっても印象的。エレベーター、暖房、下水システム、室内電話など当時でも最新の住居設備が整っている。死亡したのは1920年代。死ぬまで働くことなく税金も支払ったことがなかった彼女の収入は、今に換算すると170万円あったという。


18.30から、例年通り、Union SquareにあるWestin Hotelの隣のBorders Books and Music (400 Post Street, San Francisco, CA 94102 Phone: 415.399.1633 )にて資料収集。2時間余り在店して、2009 GASS Codification$120で購入する。
24.30
に就寝
 

8/8

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よく眠れ、6.00に起床。
8.00
Hotel Nikko San Franciscoをチェックアウト。バートにて9.00に空港に到着。レッド・カーぺット・クラブにて搭乗を待つ。

SFO-関空UA886(SFO11.49-KIX15.20) 

定刻に離陸。隣席は三洋電機株式会社の執行役員 寺嶋文彦氏であった。機中、氏が副社長を務められるモバイルエナジーカンパニーの主力製品であるリチューム電池等をめぐる話から発して、全社戦略、北米の統括会社であるアメリカ三洋電機と氏が担当するモバイルエナジーカンパニーとによる海外子会社のマトリックス管理、SAP R3 ソルーションが提供するデータによる全世界real time管理、業績評価に用いるKey Performance Indicators、予算管理における海外子会社業績には財務会計の(為替換算差益も含む)連結数字を用いていること、等々、様々な話を聞くことが出来た。
 

8/9

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SFO-関空UA886(SFO11.49-KIX15.20)-京都
15.20
に関空に到着。ヤサカ関空シャトルにて京都の自宅に18.00に着く。