期間 2008年12月25日から27日
訪問地 Beijing
(北京)
滞在ホテル 北京麗晶ホテル(リージェント・ホテル)
主な訪問先 中国公認会計士協会、北京大学会計学科、清華大学会計学科
、中国人民大学会計学科
参加者 上埜
進(甲南大学)、陳 き(兵庫県立大学)
12月25日
関空10.25 →JL785→北京12.50
北京空港に到着後、中国公認会計士協会に直行した。また、夕刻から北京麗晶ホテル(リージェント・ホテル)にて中国財政部会計司の劉玉廷司長らと会談した。
(1)中国公認会計士協会(6th
F/L, Guang Yuan Bldg. 5 Guang Yuan Zha Haidian District)
公認会計士協会副秘書長の楊志国博士(Dr.Yang Zhiguo)と意見交換した。日本で、IFRSについてはコンバージェンスからアダプションに方針を転換すべしとの意見が高まっていることを申し上げる。楊志国博士から、中国の新会計準則は国際会計基準とのコンバージェンスが十分にはかられており、相違はあまりないとの説明を受ける。また、中国の監査基準、SOX法への対応、内部統制、監査の品質管理、中国公認会計士協会の機能・サービス等についても意見交換した。
(2)中国財政部会計司と会談
北京麗晶ホテル(リージェント・ホテル)にて、中国政府を代表して国際会計基準委員会やFASBと交渉を行ってきた劉
玉廷氏(Dr. Liu Yuting、財務部会計司長(財務省局長に相当))、劉光忠氏(Mr.Liu
Guangzhong、財務部会計司公認会計士担当課課長)およびWEI Xiaohui氏(財務部会計司会計人員管理課助理調研員)の各氏と2時間意見交換した。論題は、国際会計基準と中国の立場ならびに交渉プロセス、金融危機と会計基準やBIS規制のあり方、Public
Company Accounting Oversight Board(PCAOB)や日本の公認会計士・監査審査会に相当する機関、簿記会計の資格試験制度と教育システム(国家会計学院やMaster
of Professional Accountantsのプログラム)などである。
12月26日
北京大学に陸正飛教授(Professor
LU Zhengfei,)を、清華大学に夏冬林教授(Prof.
XIA Donglin)とProf. Chen Xiaoを、中国人民大学に載徳明教授(Prof.
Deming DAI)と王化成教授(Prof. WANG Huacheng)を訪問した。
(1)北京大学光华管理学院会計学科の陸
正飛教授(LU
Zhengfei)
陸正飛教授から、会計学研究で世界をリードできる体制づくりに北京大学が努めている旨の説明を受ける。また、Executive-MBAプログラムや他の教育プログラムについて説明を受けた後、私どもとの協力関係の可能性について訊ねた。
|
↑
陸 正飛教授による北京大学光华管理学院会計学科の附属ホテルにてランチの歓迎 |
北京大学光华管理学院会計学科の建物↓
|
(2)清華大学経済管理学院会計学科の夏
冬林教授(Xia
Donglin)
青山学院大学で2008年3月15日に開催する国際会計セミナーに夏
冬林教授を招聘したいと申し込み、快諾を得た。なお、前首相の朱
鎔基氏が院長を務められた清華大学経済管理学院と同会計学科について説明を受ける。同学院のすべての学部教育は教材を含めて英語でおこなっていることを知らされる。会計教育は米国基準を教えており、国際会計基準と中国会計基準については細部を教えていないとのことであった。
|
←清華大学の入り口
経済管理学院の建物→ |
|
(3)中国人民大学会計学科の戴
コ明教授(Dr.
DAI Deming)
戴 コ明教授とは中国人民大学と会計学科の歴史、新会計基準と国際会計教育、監査基準、内部統制基準、上場企業の監査市場について話し合った。また、王化成教授は、中国のMaster
of Professional Accountants (MPACC) Programの認証基準を作成した中心人物(学位指導委員会秘書長)である。
|
↑戴 コ明教授と王
化成教授に招待頂いたレストランにて
←中国人民大学の経営管理大学院の建物 |
12月27日
北京14.00 →JL786→関空17.50
|