主題 正しい製品原価を知らしめる工業簿記・原価計算の理論と体系を概観し、かつ、そこで駆使される基礎的技法を学習することで、製造企業の価値創出プロセスの理解の促進をはかる。
目標 実務能力の養成を重視しており,授業では,日本商工会議所簿記検定2級工業簿記の受験に必要な知識全体をカバーする。加えて,現実の企業における原価計算と原価管理の関わり,情報化社会である今日のITを活用した原価システム等を紹介する。
授業の概要 授業の構成は以下の通りである。 1.工業簿記と原価計算 2.材料費・労務費・経費および製造間接費の計算 3.部門費の計算 4.個別原価計算 5.総合原価計算 6.標準原価計算 7.原価・営業量・利益の関係 8.原価予測の方法 9.直接原価計算 10.工場会計の独立 11.原価管理の世界 12.原価計算・原価管理システムの事例(関連ソフトウェア、ERP)
評価の割合 課題 20% 出席等 10% 期末試験 70% 計 100%
評価の方法 原価計算は簿記・会計の技法であるので、期末試験では計算の習熟度を問う。
テキスト 上埜進他著『原価計算の基礎-理論と計算-』(税務経理協会,3,200円,2003) 岡本清・廣本敏郎編著『新検定簿記ワークブック 2級工業簿記』(中央経済社,680円)

その他 原価計算は、数学や英語と同様に、知識を積み上げていく学問である。講義を休むと、ついていけなくなる。集中講義であり、短期間に多くのことを学習するので、受講生は後期の始めにテキスト『原価計算の基礎ー理論と計算ー』を買い求め、必ず予習しておいて欲しい。私については上埜進研究室のホームページをみて頂きたい。
質問方法 質問は講義時間中に受けつける。集中講義前の質問はE-mail(ueno@konan-u.ac.jp)にて受けつける。なお、メール送信者は金沢大学の受講生であることを書き添えること。 |